ボードゲームって、ただの遊び以上に”家族の時間”を作ってくれる気がしませんか?
私自身、子どもの頃に家族で囲んだボードゲームの記憶が強く心に残っていて、「いつか自分の家族でも、そんな時間を楽しめたらいいな」と思っていました。
そんな背景もあり、息子がぎりぎりボードゲームができるようになった3歳頃から少しずつ遊びに取り入れるようにしてきました。
そのかいあってか、最初は簡単なゲームしかできなかった息子も、遊びながらどんどん鍛えられ、今では7歳にして、かなり複雑なルールも理解できるように。
気づけば親子ですっかりボードゲーム沼です(笑)

3歳当時、息子は床一面に広げたトミカを走らせ続けるという、繰り返しブームの真っ只中。
正直それに付き合うのに疲れて、ルールが明確なボードゲームに走ったというのもあります(笑)
でも、沼にハマると出てくるのが収納問題。
箱のサイズはバラバラだし、積み上げると下のものが取りづらくて崩れがち。
収納していた棚も、子どもが自分で出し入れするには難しい高さでした。
そこで我が家では、選びやすさと出し入れのしやすさを兼ねた、ちょっとゆるめの収納ルールを取り入れることに。
今回は、そんな我が家のボードゲーム収納をご紹介します。
同じようにボードゲームを愛するご家庭のヒントにしていただけたら嬉しいです。
現在の収納スタイル|ざっくり分けて、スッキリ・出しやすく
現在のボードゲーム収納は、ホームセンターの材料で自作した棚を使って整理しています。

上段には、小さめのボードゲームやカードゲームを、無印良品のやわらかポリエチレンケースにまとめて収納。
あえて細かく分類はせず、「このケースの中に入っていればOK」という”ざっくりルール”で運用することにしました。
最初はジャンルや種類で分けることも考えましたが、息子にそれを求めるのはまだ難しすぎるのと、増えたときに対応できなくなりそうだと考えたからです。
きっちり仕切らないことで、息子にとっても出し入れのハードルが下がり、戻す面倒さを感じにくくなっています。
中身が見えないケースですが、そこまで数が多いわけではなく、引き出して確認もできるので、今のところ不自由は感じていません。
下段には、大きめのボードゲームを箱のまま立てて収納し、こちらもあえて場所は決めず、”収まるところに収めようスタイル”にしています。
このとき活躍しているのが、モビロンバンド。
フタが開かないように固定しているので、立てて収納しても中身が飛び出す心配がありません。

モビロンバンドは、輪ゴムのように経年劣化でベタベタせず、切れたりもしにくいのが特徴で、ボードゲーム好き界隈では人気のアイテムですよ。
息子は決して、片付けが得意な方ではありませんが、
「ケースに入っていればOK」「棚に収まっていればOK」
というゆるいルールにしたことで、片付け方を把握し、実践してくれることもあります。(この辺もゆる〜く指導中です。笑)
こだわりは”決めすぎない”こと|ゆるさが長続きのカギに
収納って、ジャンルごとにきっちり分けたり、大きさをそろえてキレイに並べたり、したくなりがちですよね。
私も整った空間を見るのは大好きなのです。(自分でやるというより、眺める専門ですが…笑)
でも、おもちゃの収納を考えるときに意識しているのは、”決めすぎない”こと。
たとえば、小さなゲームを入れているケースも、ジャンル分けなどはしていません。

「入るものを入る場所に入れればOK」というルールです。
こうしておくことで、ゲームが増えてもルールを見直す必要がなく、気軽に続けられます。
大きなボードゲームも同じで、どのゲームをどこに置くかは特に決めず、”収まりがいい場所に置く”だけ。

この指定なしスタイルが、今のところ心地よく続けられています。
ちょうど良い質と量で管理する
ボードゲームが増えてきたタイミングで、「簡単すぎるゲーム」や「もう遊ばないゲーム」は思い切って手放しました。
収納場所には限りがありますし、今の遊びに合った内容と量で整えることは、収納面はもちろん、子どもの知育面でも有効ではないでしょうか。

手放すようになったのは、実は映画トイストーリーの影響もあります。
「おもちゃは家でホコリを被っているより、必要としている家庭で使われた方が幸せ」らしいですよ。
あの映画は泣ける。
ちなみに、息子が3歳のときからボードゲームを取り入れていた我が家ですが、幼児向けの簡単なゲームは成長すると飽きてしまい、すぐ遊ばなくなりました。
遊べる期間が短いので、今振り返ると、レンタルを利用するという方法もアリだったな、と思います。
子どもの反応|選べる、遊べる、片づけたく…なる?
「決めすぎない収納」にしたことで、息子の”できること”が増えたように感じています。
先ほどもお伝えしたとおり、息子は片付けが得意なタイプではなく…むしろ苦手な方です。
でも、ケースに入れるだけ、棚にさすだけ、のシンプルなルールは、感覚的に「ここに戻せばいい」と理解しやすかったようで、すぐ馴染んでくれました。
もちろん、毎回きちんとやってくれるわけではありませんが、自分で戻せたという小さな成功体験が少しずつ積み重なっています。

ちなみに、息子は小学生になってから想像力が豊かになったのか、ビビりが加速。
「お化けがいるかも…」とトイレやシャワーのときも「そこに立ってて!」と親を呼びつける始末。
そんな状態なので、片付けもいまだ親が伴走中。ひとりで完結できる日は…もう少し先になりそうです。
また、この収納ルールにしたことで、乱雑に積み上げていた以前よりも、ボードゲームが格段に選びやすくなりました。
特に立てて収納しているボードゲームは、お店のようで、「どれにしようかな?」と選んでいるときからテンションがあがります。
ざっくり収納を選んだ理由|たどり着いた”整いすぎない”心地よさ
今回の収納スタイルに落ち着くまで、『棚ごとにジャンル分け』『ケースを使わず全部を棚差しにする』など、実はいろいろな方法を試しました。
でも、少し増えるだけで全体のバランスが崩れたり、小さな箱のゲームがみつかりにくくなってしまったり…。
「整えよう」と意識するほど、かえって使いにくくなるというジレンマがありました。
そんなとき、ふと思い出したのが、少し前に2階に移動していたおままごとスペースのことです。
息子の動線を考えて、「見せるもの」と「しまうもの」に分け、しまうものは”ざっくり収納”にしていたのを思い出しました。
▼おままごと収納を2階に移動した話はこちらからご覧いただけます
そこで、ボードゲームも同じように、「見せるもの」と「しまうもの」に分けた”ざっくり収納”にしてみようと考えたのです。
結果的に、ルールも運用もシンプルにした今のスタイルは、おままごと収納とのバランスもよく、我が家にぴったりと馴染みました。
ボードゲーム収納のベースは、”カフェ”の空間づくり
ボードゲーム収納のヒントになった”おままごと”ですが、実はこの場所にボードゲームを置くきっかけにもなっています。
おままごとを2階に移動したとき、「カフェ風の空間にしたい」と思っていた私は、もともと2階に置いていたボードゲームも組み合わせてはどうか?と考えました。
「こっちにはおままごと、こっちにはボードゲーム」と分けるよりも、一体化させた方が空間を有効に使えるし、息子にとっても扱いやすくなるはずだと思ったのです。
こうして生まれたのが、”ボードゲームカフェ”というコンセプト。

左側はちょこっと遊べる空間と絵本ディスプレイ。右側はカフェカウンターになっています。
なんとなく2階に置かれていたボードゲームが、プレイしていない時も”遊びの輪”に自然と加わるようになりました。
「自分がカフェオーナーだったら、どこに何を置くかな?」
そんな遊び心から始まった配置が、結果的にボードゲームにも最適な収納スタイルになったのです。
まとめ|きっかけは偶然。でも、我が家らしく整ったボードゲーム収納
今回のボードゲーム収納は、最初からしっかり計画していたわけではなく、おままごと収納を2階に移動したことがきっかけで偶然生まれたスタイルです。
でも、「整えすぎない心地よさ」や「空間ごと遊びに取り込む」という発想が、結果的に今の暮らしにぴったりハマってくれました。
収納って、ルールや正解があるようで、実はすごく自由。
「こうしなきゃ」と思い込まずに、自分たちの生活にフィットするかどうかを基準にしていいんだと思います。
全部が参考になるかはわかりませんが、今回私が試行錯誤した経験が、少しでも誰かの収納のヒントになれば嬉しいです。