推しキャラを買ったり、クレーンゲームで取ったり、プレゼントやお土産でもらったり…気づけばぬいぐるみってどんどん増えていきますよね。
一定数を超えたら手放す、と決めてしまえば話は早いのかもしれません。
でも、息子にとって、ぬいぐるみってただのおもちゃではなく、寝るときの相棒であり、話し相手でもあり、“心を通わせている存在”だったりするんですよね。

しかも、顔がついているものって、なんとなく捨てづらくない?
ただ、気づけば床やソファの上に散乱しているのも現実で…
「息子に片付けを促す」→「ソファに置く」→「夫が床にどけて座る」→「息子がまた遊ぶ(=元通り)」
という負のループが続いていました。

だからこそ、”なにか手を打たなければ”と重い腰あげることに(笑)
今回は、そんな我が家のぬいぐるみ収納の試行錯誤と、最終的にたどり着いた“子どもが自分で片付けたくなる収納”についてご紹介します。
背景|「片付かない」正体を探ってみた
まず、ぬいぐるみが片付かない理由についてあらためて考えてみたところ、いくつか思い当たることがありました。
置き場がはっきり決まっていない
今でこそぬいぐるみ大好きな息子ですが、興味を持ち始めたのは少し遅め。
最初は2〜3体だけだったので、”おもちゃ棚の空いているスペースに置く”というような曖昧な収納方法で済ませてしまっていました。
定位置をきちんと決めないまま数が増えていき、気づけばどこに置くのが正解なのか、息子はおろか、私も分からない状態に…。
収納量の想像が難しい
ぬいぐるみは、たとえば積み木のように最初からセットでまとまっているものではなく、少しずつ増えていくパターンが多いですよね。
しかも、サイズや形もバラバラなので、あらかじめ収納スペースを確保しておくのが難しく、いつの間にか収集がつかなくなっていました。
子供目線の不足
大人なら、「片付けて」と言われれば、なんとなく邪魔にならない場所に置いたりできますが、子どもにはその”なんとなく”の指示では伝わらないことに気づきました。
『元に戻すこと=片付け』という感覚を根気よく伝えていく必要があると感じました。
試行錯誤|見た目は可愛い。でも、片付けやすさは…?
片付けられない原因がなんとなく分かってきたので、まずは”ぬいぐるみの定位置”を決めてみることにしました。
最初に考えたのは、棚の上。高さの制限がないし、置くだけでいいし、お店のディスプレイみたいで可愛い!と思ったんです。
……が、実際には、少し触れるとドミノ倒しのように崩れてしまうし、取り出すときに一緒に何体も落ちてくる。
子どもにとっては「片付けるのが難しい」「戻すのがストレス」な場所になってしまい、結局またソファーや床に戻って、遊びっぱなしの日々に逆戻りしてしまいました。

転機|「ぬいぐるみの家」ができた日
なにか専用の収納グッズが必要かな…?と思っていたときにみつけたのが、3COINSのハンギング収納でした。
布製の吊るすタイプで、3段構造なので収納力も抜群。素材感や色味も落ち着いていて、ぬいぐるみのガチャガチャ感をうまく隠してくれるのも嬉しいポイントです。
取り出し口も丸く、小窓のような形になっていて、収納していてもぬいぐるみの顔がのぞくデザイン。

見た息子は「ぬいぐるみたちに家ができた!」と大喜びでした。
この小窓は見た目の可愛さだけではなく、中身がいっぺんに落ちてこないようにストッパーの役割も兼ねていて、一体ずつ取り出したり戻したりしやすい設計になっています。
ひとつだけ難点をあげるとすれば、吊るす部分が円錐状になっているため、壁にぴったり沿わせての取り付けが難しいということ。
我が家も最初は少し悩みましたが、長めのL字フックを使うことで解決できました。

収納自体が浮いていることで、床掃除もしやすく、“ぬいぐるみの帰る場所”ができたことで、息子も自然と『おうちに帰してあげる』という感覚で、ぬいぐるみを片付けるようになりました。
そして私自身も、『片付ける=元に戻す=おうちに帰す』という伝え方が、子どもにはしっくりくるのかも…と気づかされました。
現在|今、我が家で活躍しているぬいぐるみ収納はこれ!
3COINSのハンギング収納には20体ほどのぬいぐるみが収納でき、とても重宝していたのですが、そこからさらにぬいぐるみが増えたため、最近ではIKEAのTIGERFINK(ティフェルフィンク)というアイテムを活用しています。
こちらは、メッシュ素材のタワー型収納で、外側にもポケットが付いていて本当に大容量!
床置きタイプですが、上部のフレームを持って簡単に移動できるので、掃除のときもさほど苦になりませんし、遊ぶ場所までまとめて持ち運ぶことも可能です。
さらに、フレームが丸くなっていたり、布地が取り外して洗える仕様だったりと、子どもの安全性や衛生面への配慮がしっかりされているのも嬉しいポイント。
細かい部分まで気が利いていて、親としても安心して使えるアイテムです。
そして何より、デザインがとってもキュート!かなり派手な色合いなのですが、不思議と部屋に馴染んで、アクセントカラーとして良い存在感を放っています(笑)
息子も色や形を含めてとても気に入っている様子です。
以前のハンギング収納ももちろん良かったのですが、吊るすタイプは設置にどうしても高さが必要。
その点、このアイテムは、小さなお子さんでも自分で片付けやすいので、年齢や使う場所、やぬいぐるみの数に応じて、上手に使い分けるのが良さそうだと感じました。

まとめ|捨てずに整える。ぬいぐるみ収納に必要なのは”仕組み”だった
ぬいぐるみって、気づけばどんどん増えていて、しかもどれも思い入れがあるから、なかなか手放せないですよね。
でも、放っておくとすぐに散らかり放題…。
そんな日々のモヤモヤが「ちゃんと戻せる場所を作る」ことで少しずつ解消できるようになりました。
大切だったのは、大人目線で「どう片付けるか」ではなく、子供目線の”自然に片付けたくなる仕組み”を考えること。
使いやすい高さや戻しやすい場所といった環境づくりももちろん大切ですが、『ぬいぐるみのおうち』のように、子どもがイメージしやすい設定を作ることが、片付けへの後押しになるんだと感じています。
この気づきは、私にとっても、子どもの収納を考える大きなヒントになりました。
ぬいぐるみは、ただのおもちゃではなく、子どもにとっては心を通わせる存在。
そんな大切な“仲間たち”の居場所を整えてあげることは、子どもの心の居場所を整えることにもつながるのかもしれません。
いつかは手放す日が来るとは思いますが、それまでは、ぬいぐるみたちのおうちも丁寧に整えてあげようと思います。
この記事が、同じようにぬいぐるみ収納に悩む誰かのヒントになれば嬉しいです。