10月31日といえば「ハロウィン」
いまや日本でもすっかり定着しましたよね。
仮装やパーティーももちろん楽しいけれど、読書で雰囲気を味わうのも素敵です。
特に小学生は、ちょっとドキドキするような「怖い世界」をのぞきたくなる時期。
我が家の小2息子もしょっちゅう「怖い話して」とリクエストして、パパを困らせています(笑)
そこで今回は、ママ目線で 「小学生にぴったりのハロウィン絵本・児童書12冊」 をまとめました。
親子で過ごす読書時間の参考にしていただけたら嬉しいです。
ママが実際に読んでおすすめしたいハロウィン絵本3冊
まずは、わが家で実際に読んで「これはよかった!」と思えた3冊をご紹介します。
出版社のあらすじとあわせて、ママ目線のちょっとしたおすすめポイントも添えているので、絵本選びのヒントにしてもらえたら嬉しいです。
『トリック オア トリート!』(岡村志満子/くもん出版)

▪️あらすじ
今日はハロウィン。4人の子どもたちが、とっておきの仮装で出かけます。
いろんな家のドアをたたいて、あいことばを言ってみよう。
「トリック オア トリート!おかしくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!」
だれが出てくるかな?どんなおかしをもらえるかな?
ポケットがおかしでいっぱいになったころ、町はずれの大きなおやしきにたどり着くと、そこは……。
声を出したり、あてっこをしたり、小さい子どもたちも参加しながら楽しめるハロウィン絵本。
暗いところでおばけが光る蓄光インクを使った驚きのページもあります。
▪️ママ目線のひとこと
息子が一番食いついたのは、やっぱり蓄光インクで描かれたページ。
暗い中で「光る」のは不思議で、子どものテンションが一気に上がります。
対象年齢は3歳以上と小さいときから飲める本なので、絵柄がはっきり&文章量も少なめ。
だからこそ、小学生なら自分で読むのにもぴったりです。
年齢の違う弟や妹と一緒に楽しむのにも向いていると思います。
『まよなかの魔女たち』(エイドリアン・アダムズ/徳間書店)

▪️あらすじ
暗い森の奥深くにすむ魔女たちは、昼間は眠ってすごし、夜、月がのぼるころに「おはよう」と起きてきます。
今日はおまつりの日。こうもりのシチューを食べ、ほうきに乗って出発!
月のまわりをぐるぐる飛んだり、夜空を思いっきり飛びまわって大はしゃぎ。
つかれたらお月さまにすわってひと休み。
さいごは一気にとうもろこし畑へ──。
けれど、畑にはおそろしい怪物たちが…!魔女たちはあわてて森に帰り、ごはんを食べ、空が白むころ眠りにつきます。
▪️ママ目線のひとこと
神秘的で静かなストーリーなのですが、息子に読み聞かせると「なんで宇宙まで行くんだよ」「いやいや、人数多すぎでしょ」とちゃちゃを入れてきました。
小学生男子にはツッコミ要素に映るようです。
まあ、そんな楽しみ方もありですよね(笑)。
文章量はそこまで多くなく、魔女の1日を淡々と美しい絵で見せてくれるので、どちらかというと大人がじっくり楽しめる本かもしれません。
表紙の絵やフォントも美しく、表紙を見せて飾るのにもぴったり。置いておくだけでハロウィン気分を盛り上げてくれます。
『まじょのルマニオさん』(谷口智則/文溪堂)

▪️あらすじ
のぞめばなんでも手に入る魔法の杖と暮らしていた、まじょのルマニオさん。
ある日、傷ついた小鳥を見つけ、魔法で治そうとしますが、なぜかうまくいきません。
自ら一生懸命に看病するうち、ルマニオさんの心に変化が起きはじめます。
▪️ママ目線のひとこと
「これサンタクロースの本の人?」と息子もすぐに気づいたほど、独特な色使いや個性的なキャラクターが魅力的な谷口智則さんの作品です。
文章量はちょうどよく、読み聞かせはもちろん、小学校低学年なら自分で読むのにも無理なく楽しめます。
正直、私は谷口さんの絵本が大好きなので、この本は表紙を見た瞬間に購入を決めました(笑)
ストーリーも、真心は相手に必ず伝わるという大切なメッセージを優しく届けてくれる内容です。
口コミでも人気!ママが次に読みたいハロウィン絵本・児童書9冊
ここからは、私が“これから買いたいリスト”に入れているハロウィン絵本をご紹介します。
こちらも出版社のあらすじとあわせて、ママ目線で惹かれたポイントも添えているので、ぜひ参考にしてください。
『魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン』(マルカム・バード/金の星社)

▪️あらすじ
魔女って、とってもおしゃれなの。魔女のファッションから空とぶほうきのつくり方。
それに、お料理好きの魔女のケーキの作り方まで詳しく紹介。
これさえ読めば、あなたも魔女になれるかも…?
▪️ママ目線のひとこと
「魔女になりたい」って思ったこと、ありませんか?
私は子どもの頃、とんがり帽子を新聞紙で作ったり、箒にまたがったり、草をすりつぶして薬草を作ったりして遊んでいたものです(笑)
そんな子ども心をくすぐられて、店頭で見かけたときに思わず手に取った一冊です。
内容も面白そうで、次に買う本リストの上位に入っています。
『ゆめちゃんのハロウィーン』(高林麻里/講談社)

▪️あらすじ
お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!
さまざまな仮装をして、街をまわるハロウィーン。そのわくわくするおまつりの楽しさを描きます。
ニューヨークに暮らす絵本作家が描く、ハロウィーン!
▪️ママ目線のひとこと
日本でもすっかり定着したハロウィンですが、海外のハロウィンってどこか憧れがありますよね。
私自身は海外ドラマで見た程度ですが、子どもが仮装して家々を回るのは、社交性のある海外ならではの習慣だなと思います。
ニューヨークに暮らす作者だからこそ描けるリアルなハロウィンを、親子で一緒に味わえそうです。
『ハロウィーンってなぁに?』(クリステル・デモワノー/主婦の友社)

▪️あらすじ
日本ではじめてのハロウィーン絵本。ちびっこ魔女のビビといっしょに、ハロウィーンのすべてを楽しみましょう。
「ハロウィーンってなぁに?」という知りたがりやの子どもたちと、ハロウィーンを楽しみたい大人のための、かわいくて、楽しくて、わかりやすい1冊です。
物語を読みすすむうちに、ハロウィーンの由来がわかり、かぼちゃのランタンやかぼちゃのタルト、かぼちゃのリバンベルの作り方までわかります。
さらに、おばけや吸血鬼、ガイコツやいじわる魔法使いなどに変身しちゃう、こわ~い仮装のしかたもバッチリ。
準備ができたらでかけましょう。「おかし くれなきゃ いたずら するぞ!」ハロウィーンの始まりです!
▪️ママ目線のひとこと
まさに「ハロウィンってなぁに?」と聞かれたときに一緒に読みたい一冊。
ハロウィンの由来から、装飾や仮装のアイデアまで幅広く載っていて、大人でも「へえ、そうだったんだ!」と学べる内容です。
親子で行事の背景を知れるのが魅力的だと思います。
『ゾンビのホラーちゃん① ハロウィン大作戦』(バルバラ・カンティーニ/文化出版局)

▪️あらすじ
ホラーちゃんはふつうのゾンビの女の子。
村の人々に見つかって追い出されないように、ひっそりと暮らしていますが、みんなとお友だちになりたくってたまりません。
秋がやってきて、おばけの仮装をするお祭りに参加することに…。
▪️ママ目線のひとこと
絵本ナビで試し読みをして「続きが気になる!」と思った一冊。
残念ながら新品では流通していないようで、中古で探すか図書館で借りるのが現実的です。
表紙はホラー漫画風で少しドキッとしますが、中身は色鉛筆で描かれたような繊細なタッチでとても美しいです。
人間の友達をほしがるホラーちゃんがどうなっていくのか、ストーリーの続きが楽しみ。
文章量は多めで児童書寄りなので、本好きの子や「ちょっと怖い話」に興味を持ち始めた小学生にぴったりだと思います。
『はしれ!カボチャ』(エバ・メフト/小学館)

▪️あらすじ
ポルトガルの昔話。
おばあちゃんが、孫娘の結婚式に出かけていく途中、オオカミとクマとライオンが「おまえをくってやる!」と次々と現れます。
おばあさんは、「これから結婚式に行くから、帰りにはもっと太っているよ」となんとか3匹から逃れて孫娘の家にたどり着きました。
楽しいパーティも終わり帰るときになると、おばあさんは、オオカミたちのことを思い出して怖くてふるえてしまいました。
しかし、孫娘が畑のカボチャをとってきて中をくりぬき、おばあさんにすっぽりかぶせました。
カボチャに隠れたおばあさんは、一目散に家に帰りました。
▪️ママ目線のひとこと
オオカミやクマに命を狙われる話は日本の昔話にもありますが、この本の面白いところは「帰り道に怯えるおばあちゃん」を孫娘が大きなカボチャに入れて転がしてしまう展開。
ちょっとシュールで笑ってしまいます。
手助けはするけど、あとは自分で頑張らせる…そんな発想が海外らしいなと感じました(笑)
怖さとユーモアが共存していて、読み聞かせでも盛り上がりそうです。
『ドラキュラーだぞ』(せなけいこ/小峰書店)

▪️あらすじ
ふゆごもりをしていた、うさぎの兄弟。
退屈になってしまい、地下室へ遊びにいきました。
するとそこには、こわーいドラキュラーがいて、兄弟の血を吸おうとしますが…。
せなけいこワールドが広がる楽しい絵本です。
▪️ママ目線のひとこと
せなけいこさんといえば、やっぱり「めがねうさぎ」シリーズ。
息子も大好きで、文字が読めない時期に暗唱するほど繰り返し読んでいました。
この本も同じく“うさぎの兄弟”が登場。
きっとドラキュラとの軽妙なやりとりにクスッとさせられるはずです。
文章量はせなさんの作品の中では多めなので、幼児期の読み聞かせだけでなく、小学生になった今だからこそ自分でじっくり味わえる一冊だと思います。
『パンプキン』(ケン・ロビンズ/BL出版)

▪️あらすじ
空気がひんやり涼しくなって、コーン畑が枯れ色になる頃、畑のあちこちで見かけるのがパンプキン!
ハロウィーンで人気のパンプキンを種まきから、収穫、利用まで、美しい写真で追う写真絵本です。
▪️ママ目線のひとこと
トラックの荷台に山積みにされた鮮やかなカボチャの表紙が印象的な一冊。
春に畑へ種をまき、夏にぐんぐん成長し、秋には畑いっぱいに実る…そんなカボチャの一生を写真で追いかけています。
さらに、ハロウィーンに欠かせないジャック・オー・ランタン作りまで紹介されていて、まさにこの季節に親子で読みたい写真絵本です。
『きょうはハロウィン』(平山暉彦/福音館書店)

▪️あらすじ
ハロウィンの夜。ケンちゃんは隣の家に住むピートに誘われて、近所の家を回ることになりました。
おばけや魔女の格好をして「トリック・オア・トリート!」と言いながら、家々でお菓子をもらうのです。
初めての経験に、ケンちゃんはドキドキしたりワクワクしたり。
やがて町外れの古びた家の前にやってきました。もしかして、本物の魔女の屋敷でしょうか……?
日本人の男の子の目を通して、アメリカのハロウィンの雰囲気を伝えます。
▪️ママ目線のひとこと
アメリカに引っ越してきた少し怖がりなケンちゃんが、初めてのハロウィンを通して新しい友だちとつながっていく物語。
息子が産まれてからというもの、男の子の成長を描いた話に弱くなってしまって…(笑)
きっと同じように感じるママも多いのではないでしょうか。
やさしいタッチの絵も魅力的で、ぜひ次に手に取りたい一冊です。
『おさるのジョージ ハロウィーン・パーティーにいく』(M. & H.A.レイ/岩波書店)

▪️あらすじ
はじめて仮装パーティーに招かれたジョージ、自分もなにかに変装してみたくなります。
いろいろと衣装をためして、かっこいいカウボーイに決定!
ところがみんなに見せる前に、おばけ騒ぎがおこって…….
▪️ママ目線のひとこと
母になったら一度は通る番組が『おさるのジョージ』と『ひつじのショーン』じゃないでしょうか。
なんでも笑って許してくれる黄色い帽子のおじさん、「こんな人が旦那さんだったら…」と思ったママも多いはず(笑)
ジョージ好きの子にはたまらない1冊。親しみやすいお話なので、自分で絵本を読むきっかけにもなりそうです。
まとめ|ハロウィンに親子で楽しめる本を見つけよう

ハロウィンといえば、日本では仮装して写真を撮ることに注力しがちですが、本を通して海外ハロウィンの雰囲気を味わうのも素敵な時間ですよね。

ちなみに、わが家では壁に取り付けられる収納に絵本を並べて、表紙が見えるように飾っています。
表紙を見せるだけでハロウィン気分がぐっと盛り上がり、子どもも自分から絵本を手に取りやすくなりますよ。
今回ご紹介した本は、わが家で実際に読んで息子(小2)の反応が良かったものと、これから買いたいものをピックアップしました。
小学生になると、自分で本を読むようになる子もいれば、まだまだ読み聞かせを楽しみたい子もいて、スタイルはさまざま。
そこで参考までに、息子の今の読書レベルを書いておきます。
• 読み聞かせ → まだ大好き
• 自分で読む → 簡単な絵本は私に読んでくれる
→ 攻略本やアニメのガイドブック的なものは1人でじっくり読む
お子さんの年齢や好みに合わせて、ハロウィン絵本を選ぶ参考になれば嬉しいです。