母世代が子どもの頃に夢中になった「シール帳」が、令和に入り再びブームになっています。
その人気は凄まじく、人気のシール帳やシールは売り切れてしまい、なかなか手に入らないこともあるほど。
いまや大人から子どもまで幅広い世代が楽しんでいます。
実は我が家も、先日息子が「友達からもらった!」とぷっくりしたシールを帽子に貼って帰ってきたことをきっかけに、このブームの再燃を知りました。
ためしに「シール帳を作ってみる?」と聞いてみたところ、「やりたい!」と息子も前のめりな反応。
そこで、我が家も遅ればせながらブームに乗ってみることに(笑)
調べてみると、専用のシール帳は1,000円前後で販売されている一方で、100均アイテムを組み合わせて手軽に作る方法も注目されていることがわかりました。
それならば!と、実際にダイソーとセリアを巡ってアイテムを揃えてきました。
この記事では、その100均アイテムを使ったシール帳の作り方をレビューします。
これからシール帳デビューを考えている方や、「どの商品を買えばいいの?」と迷っている方の参考になれば嬉しいです。
100均アイテムでできる!シール帳の作り方【ダイソー&セリア】
それではさっそく、ダイソーとセリアそれぞれの商品で作ったシール帳をご紹介します。
セリアの方は少しだけ手を加える必要がありますが、コツさえつかめば簡単に作れますよ!
ダイソー商品で作ったシール帳

使用アイテム
- 3穴バインダー(クリアポケットタイプ/B8サイズ)
- トレーディングカード用リフィル(B8サイズ)

どちらも 「OSHIKATSU GOODS」 というシリーズとして販売されている商品です。
本来はポケモンカードやアイドル・アーティストのフォトカードなどを収納するためのアイテムですが、サイズ感やツルツルとした質感がシール帳にもぴったりと話題になっています。
リフィルにはあらかじめ3穴が空いているので、開封してすぐに使えるのも便利なポイント。
10枚入りなのでコスパも良く、バインダー・リフィルともにB8サイズとコンパクトで、子どもが持ち歩くのにもぴったりです。
セリア商品で作ったシール帳

使用アイテム
- 3つ穴オーロラバインダー(B7サイズ)
- 硬質スリーブ(L版写真サイズ)

セリアのバインダーは、ダイソーのものより一回り大きいB7サイズ。
「推しサポ」というシリーズの商品で、本来は“推し”の写真を保存するために作られたアイテムです。
そのためリフィルもL版写真サイズを使っている人が多く、私もそれを参考にして組み合わせてみました。
ただし、このリフィルにはリング用の穴が空いていないため、自分で穴を開ける必要があります。
最初はサイズを測って穴を開けようとしましたが、少しズレてしまい上手くいかず…。
最終的には、2つ穴パンチを少しずつずらして使うことで、きれいに3つ穴を開けることができました。
参考までに、私が使用した 無印良品の穴あけパンチ(約12×5.3×5.7cm) での穴あけ方法を紹介します。
1、取手の内側にリフィルの端がくるように合わせて穴を開ける(これが真ん中の穴になります)

2、真ん中の▶︎マークにリフィルの片端を合わせて穴を開ける

3、真ん中の▶︎マークに反対側の端を合わせて穴を開ける

4、これで完成です

実際に作ってみた感想
実際に、ダイソーとセリアそれぞれのリフィルにシールを貼って使い心地を試してみました。

▪️剥がしやすさ
今のシール帳ブームは「貼って・剥がして・交換する」遊びが主流なので、剥がしやすさはとても重要なポイントです。
ダイソーのカードリフィルは素材が柔らかく、ページをしならせながら剥がせるので、シールを傷めずにきれいに剥がすことができます。
繰り返し貼っても粘着力が落ちにくく、子どもの交換遊びにはぴったりだと感じました。
一方で、セリアのスリーブは透明度が高く、硬めでしっかりとしたつくり。
ページはめくりやすく見栄えもいいのですが、柔軟性がないため爪でシールを引っ掛けるようにして剥がす必要があり、場合によっては粘着がシート側に残ってしまうこともありました。
▪️見た目の満足感
最近人気なのは、表紙も台紙も透明で、お気に入りのシールが外からも透けて見えるタイプのシール帳。
そのため、透明感は見た目の満足度を大きく左右します。
セリアのスリーブは硬質で透明度が非常に高く、シールがクリアに映えてテンションが上がります。
オーロラのバインダーも派手すぎず上品な輝きで、個人的にはかなり好みです。
ただ、バインダーとスリーブのサイズ感に少しちぐはぐさがあり、見た目の統一感に欠ける印象。

フィットするサイズを探せば、さらにクオリティが上がりそうです。
一方ダイソーのバインダーは、ポケット付きのためやや白っぽい透明感。
我が家はそのまま使っていますが、ポケット部分をカットして使っている人も多く、そのほうがセリアに負けないクリア感を出せそうです。
▪️使い分けのイメージ
実際に使ってみて、こんなふうに使い分けるのが良さそうだと感じました。
- 友達とのシール交換遊びがメイン → ダイソーのリフィル
- コレクションとして見た目のきれいさを重視 → セリアの硬質スリーブ
全体的に、ダイソーは“実用的で遊びに強い”、セリアは“見た目重視でコレクション映えする”といった印象ですね。
売り切れ時にセリアでみつけた代用品

使用アイテム
- カードケース オーロラ色 16ポケット
実は、シール帳の材料を探して最初にダイソーやセリアを巡ったときは売り切れていて目的の商品は買えず…。
しかも周りにはおそらく同じようにシール帳の材料を求めて彷徨っているらしき親子がちらほら。
みんな考えることは同じですね(笑)
そのときに偶然セリアでみつけたこちらのカードケースが、サイズはやや小さいものの、16ページもあって、シールの付け外しも全くないという掘り出し物でした。
もし小さめサイズで大丈夫ということであれば、開封してそのまま使えるので、こちらを使うのもありかもしれません。


100均アレンジの違いと専用シール帳
ここからは、今回実際に100均アイテムで作ってみた印象と、調べた範囲での専用シール帳の特徴を比較してご紹介します。
それぞれに良さがあるので、目的や使い方に合わせて選ぶのがおすすめです。
100均アレンジのメリット・デメリット
ダイソーやセリアのアイテムを組み合わせて作る方法は、とにかくコスパが良いのが最大の魅力。
今回それぞれのシール帳は、ダイソーで約220円(税込)、セリアで約330円(税込)で作ることができました。
さらに、最近は「推し活」を応援するようなグッズが豊富に販売されており、バインダーやリフィルを自由に組み合わせて、自分好みのサイズ・雰囲気にカスタマイズできるのも楽しいポイントです。
一方で、人気商品のため店舗によっては品切れしていることも多く、店舗を何軒もハシゴしないと見つからないなど、材料を揃えるまでに手間がかかるのはやや難点。
また、シール帳として販売されているわけではなく別用途のアイテムを代用しているため、耐久性や仕上がりの完成度では専用品に劣る部分もあります。
とはいえ、我が家のように子どもの「やってみたい!」をきっかけに始める“にわか組”にとっては、まず100均で手軽に試してみるのはとても良い選択でした。
一過性のブームでも気軽に始められるのが100均アレンジの強みだと思います。
もし子どもが気に入って長く使い続けるようなら、次は専用のシール帳にステップアップしてもいいかもしれません。
専用シール帳(1,000円前後)の特徴
市販の専用シール帳は、買ってすぐ使える完成品という点が最大の魅力です。
デザインも豊富で、キャラクターやラメ入りなど、おしゃれで完成度の高いものが揃っています。
Amazonや楽天などでネット購入できるため、探す手間が少なく、見た目や長期利用を重視したい人にはぴったり。
お気に入りのデザインを選んで、テンションの上がる一冊を手に入れるのもいいですね。
なぜ今シール帳がブーム?
2024年あたりから、街中やSNSでも「シール帳」というワードをよく見かけるようになりました。
子どもたちの間だけでなく、大人世代にも人気が広がり、専用グッズが売り切れるなど、ちょっとした社会現象になっています。
その背景には、平成レトロブームの再来やシールそのものの進化、そして大人と子どもそれぞれの楽しみ方の広がりがあります。
ここでは、今シール帳が再び注目されている理由を4つの視点からご紹介します。
平成レトロ・Y2Kブームの流れ
近年、ファッションや雑貨の世界では“平成レトロ”や“Y2K(2000年代初期)”ブームが続いています。
当時のデザインやカルチャーを今の感覚で楽しむ流れが若い世代にも広がり、その一つとして再注目されているのが「シール帳」。
母世代が子どもの頃に夢中になって集めていたシール文化が、令和の今、懐かしさと新しさを融合して再び盛り上がりを見せています。
大人もハマる理由(コレクション・推し活・コミュニケーション)
ブームを支えているのは子どもだけではありません。
大人世代の間でも、シールを「コレクションアイテム」として楽しんだり、「推し活」の一環でお気に入りのキャラシールを集めたりする人が増えています。
さらに、SNSやイベントを通じてシールを交換し合う文化も広がり、シール帳がコミュニケーションツールとして再び注目されているのも特徴です。
学生時代の「交換ノート」や「シール交換」の感覚を、大人になって再び楽しむ人も少なくありません。
透明タイプや立体感シールの人気
最近のシールは種類が非常に豊富で、特に人気なのが「透明タイプ」や「ぷっくり立体タイプ」
液体入りの「ウォーターシール」や、おはじきのような立体感がある「ボンボンドロップシール」など、平成当時にはなかった新しいタイプのシールも続々登場しています。
この“見た目のかわいさ”が、シール帳人気をさらに後押ししています。


子ども世代のシール交換遊び
一方で、子どもたちの間でもシール交換がちょっとしたブームになっています。
気に入ったシールを友達にあげたり交換したりすることで、自然と会話が生まれ、コミュニケーションのきっかけになっているようです。
息子の周りでも、友達全員とまではいかないものの、公園にシール帳を持ち寄ってあげたりもらったりと、静かに広がりを見せている印象です。
シール帳をもっと楽しむアイデア
シール帳は、ただシールを貼って交換するだけでなく、ちょっとした工夫でさらに楽しみ方が広がります。
ここでは、親子で取り組めるカスタマイズや、思い出として残す工夫、収納ツールとしての活用アイデアをご紹介します。
子どもと一緒にカスタマイズ
シール帳は交換のためのコミュニケーションツールであると同時に、自分の世界観を表現できる場でもあります。
実際に息子にシール帳とシールを渡したところ、何も教えなくても「このページは動物系で〜」と、販売時のシール台紙から好きなように貼り替えることに夢中になっていました。
また、シール帳に欠かせないのがキーチャーム。
バインダーのリング部分やベルトに取り付ければ、持ち歩きにも個性が出せますよ。

ダイソーの3穴バインダー、セリアの3つ穴オーロラバインダーともに、キーチャームを取り付けられるような作りになっています。
( ※ 代用品として紹介したセリアのカードケースには取り付ける箇所がありません)
交渉や価値を学ぶ
シール交換は、単なる遊びにとどまらず価値観や交渉力を学ぶ機会にもなります。
「誰からもらったか」「どんなやり取りをしたか」といった思い出が残るのはもちろん。
自分にとって大事なシールと相手が差し出すシールの価値を比べて、納得のいく交換をするには小さな駆け引きが必要。
楽しみながら自然とコミュニケーション力が磨かれていきます。
収納としてのメリット
シール帳を作っておくと、シールがあちこちに散らばらず一冊にまとまるのも嬉しいポイント。
透明なリフィルを使えば見やすく、どんなシールが残っているか一目でわかります。
「かわいい」「遊び」「収納」がつながる一石三鳥のアイテムで、片付け感覚で自然と整理できるのも魅力です。
まとめ|100均アイテムで気軽にシール帳デビュー
今回のブームに乗ってシール帳づくりを試してみましたが、100均アイテムを活用することで、思っていた以上に気軽に始められました。
一過性で終わるかもしれないブームも、低コストなら「とりあえずやってみる」が叶いますし、気に入ったら専用品にステップアップするのも◎。
また、遊びながら友達との交渉力を学んだり、自分の世界観を表現したり、散らばったシールを一箇所で整理できたりと、“遊び×収納”アイテムとしても優秀なことがわかりました。
親子で一緒に取り組めば、自然と会話のきっかけにもなります。
この機会に、シール帳づくりを暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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